近親者が亡くなると、「喪に服する」というように、一般に身を慎む期間に
入ります。この期間を「忌服」や「服喪」と言います。
忌服の「忌」は忌中を、「服」は喪中をそれぞれ指しています。
続柄の範囲によってどうしたら良いか分からないことがあります。
最低限のマナーは知っておきたいし、守りたいこともありますので、
紹介したいと思います。
2親等での不幸があった場合の注意事項ですが、新年の挨拶は
控えます。
その為、喪中はがきを出して、新年のご挨拶を控えるということを
伝えます。
では、初詣は行ってもいいのか悩むところです。
喪中は神社に行き初詣は行っても良いとされています。
しかし、忌中の期間は神社に行くとこも初詣も控えてください。
親、配偶者は50日間
祖父母は30日間
兄弟姉妹と子供は20日間
叔父叔母も20日間
孫は10日間
いとこは3日間
仏教なら49日間
浄土真宗は忌中は有りません。
結婚式等のお祝い事の行事への出席は控えます。
身内の場合は相談して決めましょう。
結婚式の延期とかになりますと、予定していた遠方からの出席者様
にご迷惑になったりするので、予定通り行う場合も多いようです。
絶対にダメという決まりはないので、親族でよく相談して決めれば
良いかと思います。
入籍は書類上のことなので、問題は有りません。
喪中の旅行はどうでしょう?
基本はダメです。喪中には祝い事や遊行は避けるべきものされています。
辛い思いをしたので、気分転換にと旅行に行かれる方もいるようですが、
出来れば49日を過ぎてからの方がよろしいかと思います。
喪中のお中元やお歳暮はどうでしょう?
お中元やお歳暮は祝い事ではないので、送っても大丈夫なんですが、
自分が喪中の場合でも、贈る相手が喪中の場合でも49日を過ぎてから
贈る方が良いでしょう。
では、暑中見舞いや残暑見舞いは送っていいのか気になるかと思いますが、
全く問題なく送って大丈夫です。お祝いの言葉が入るわけでもなく
相手を気遣うお見舞いですので。
年賀状ですが、実は送っても良いのです。
季節の挨拶という面からでは、お祝いの言葉がなければ失礼には
なりません。
自分が喪中ならば、事前に喪中はがきを出しているので年賀状も出す事
はしませんが、もし年賀状が届いたら返事を寒中見舞いとして1月7日以降
に出すようにしましょう。
喪中の方へ送る場合も、喪中はがきの返事として1月7日以降に送るのも
よろしいかと思います。
自身が喪中の場合、喪中はがきを出している相手には寒中見舞いは
出すことはしません。
喪中はがきを出している方から寒中見舞いは届くことは有りますが、
その場合でも、喪中はがきを出しているので寒中見舞いは出しません。
喪中はがきを出していない相手や喪中を知らずに年賀状が届いた
場合は寒中見舞いを送りましょう。
この場合は、祝いの言葉を使わずに、年賀状の御礼と喪中だった事
を知らせなかったお詫びを書いて送ります。
年末に近い時期の不幸などの場合に、喪中はがきを出せなかった時
とかには、寒中見舞いを出すのも良いでしょう。
喪中の期間は続柄で違います。
喪中に関する取り決めには、明治時代に定められた、太政官布告があります。
昭和22年に撤廃されてはいますが、現在の喪中の基準にもなっています。
続柄 喪中期間
父母、義父母 12か月~13か月
子供 3か月~12か月
祖父母 3か月~ 6か月
兄弟姉妹 30日~ 6か月
喪中の範囲としてはここまでとなりますが、一般的な認識となります。
同居や別居など付き合いの程度によっても変わってきますので、あくまで
参考とお考え下さい。
喪中には続柄でやる事やしてはいけない事があります。
しかし、自分はその時にどうするのかなんて直ぐに気が付くものでは
ありませんよね。
分からいでやってしまったことは失礼にはなりませんが、最低限知って
おきたいことはありますので、勉強しておきましょう。