サワラは出世魚で、関東では50センチまで
をサゴチ、それ以上をサワラと言い、関西
では50センチまでをサゴシ70センチまでを
ヤナギそれ以上をサワラと言います。
名前の由来は細長く腹が狭い「狭腹」で
サワラと言い、「狭腰」でサゴシと言われ
ています。
サワラは北海道南部から九州から朝鮮半島
にまで広く分布し、水温が上がる春から
秋頃にかけて表層を回遊しながら、小魚を
捕食し、水温が下がると深場に移動します。
寿命は6~8年とされている魚です。
そんなサワラは地域によってさまざまな
時期が違うんです。
サワラの旬の時期
サワラは春が旬の魚なので「鰆」と書き、
俳句でも春の季語となっています。
晩春から初夏にかけて、産卵の為に瀬戸
内海に大量に押し寄せてきます。
土佐に始まり和歌山や岡山などの漁記
にあたり、古くからサワラを獲って、
魚卵や白子とともに食べてきたため春が
旬とされています。
しかし、関東では主に白身の味を楽しむ
ほうが主体で、寒鰆と言われる産卵期前
の脂が乗った12月~2月の冬が旬とされて
います。
なので、関西では春、関東では夏が旬な
んですね。
サワラの釣れる時期は?
サワラの釣れる時期は地域によって違い
ます。
関東は9月~12月、関西も9月~12月です。
新潟県はサワラのルアーフィッシングが
盛んな地域ですが、最も釣れる時期が
4月~5月です。秋も9月~12月までも
釣れます。
新潟県の上越市では3月でも、サワラが
イルカに追われて深場から浅場まで逃げ
てきて釣れる時もあります。
イルカの大好物なんですね。
サワラは春告げ魚の時期?
日本各地には「春告げ魚」と呼ばれる
魚達がいます。
瀬戸内海を中心に春の訪れを知らせる
魚といえば鰆です。
北国ではかつてはにしんでしたが、不漁
の為メバルが春告げ魚と呼ばれるように
なりました。
他にも、兵庫県はイカナゴや伊豆諸島
ではハマトビウオ、渓流ではアマゴや
ヤマメが春告げ魚と呼ばれています。
まだ全国でも、春告げ魚と呼ばれる魚
はいるかもしれませんね。
私は新潟県ですが、はっきりと聞いた
事はありませんが、メバルが釣れだして
春の釣りシーズンが始まったなと感じ
ます。サワラが早い場合も有りますね。
まとめ
春の魚と書いてサワラ(鰆)ですが、
瀬戸内海で大量に押し寄せて獲れた
鰆を魚卵や白子と共に食されたため
春が旬とされたんですね。
堤防などでルアーで釣るのはサゴシで
小さい鰆ですので、あまり美味しく
はありません。本当に美味しいのは
船で獲ってくる70センチ以上の魚で
す。
サゴシの美味しい食べ方は天ぷらです。
フワフワで美味しいですよ!